コラム
エシカル消費とは?~5つの代表例~今さら聞けない、そもそもなぜ今エシカルなの?を徹底解説!
エシカルとは「人、地球環境、社会を大切する気持ちや考え方および行動」であるとして第一回目のコラムでご紹介させていただきましたが、エシカルの後ろに「消費」という言葉が付いた「エシカル消費」は行動の代表格になります。今回はこの「エシカル消費」についてその定義や代表例などをご紹介していきたいと思います。
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Photo by Cenk Batuhan Özaltun on Unsplash
エシカル消費とは?
モノを買ったり、使ったり、食べたりと、私たちは普段何かしらの「消費」をしながら生活しています。これは企業の経営者や投資家であったとしても、世界中の全ての人にとって欠かすことのできない生活をするために必要な行為です。
今現在、私たちはグローバル化と技術革新によって、世界中から様々な商品やサービスを選ぶことができるようになりとても便利になりました。しかしその一方、サプライチェーン(供給網)や製品のライフサイクルが人や地球環境や社会にどのような影響を及ぼすのかが私たち消費者からは見えにくくなってしまいました。
エシカル消費とはこの見えにくくなってしまった部分を見えるように努めて、人や地球環境や社会に配慮した商品・サービスを積極的に選ぶことで、私たち消費者が人や地球環境や社会の課題解決を考えた消費活動を行うことです。
一人一人の消費活動の影響は微々たるものかもしれませんが、それは日本中・世界中の人たちや物事とつながっていて未来に影響を与える力があるという前提に立つことがエシカル消費のはじまりになると私は考えています。
エシカル消費の代表例
どのような消費活動がエシカル消費になるのかを簡単にご紹介したいと思います。消費者庁は、以下の5つをエシカル消費の代表例として挙げています。
- 人 ・・・ 障がい者支援につながる商品
- 社会 ・・・ フェアトレード商品、寄付付きの商品
- 環境 ・・・ エコ商品、リサイクル製品、資源保護等に関する認証がある商品
- 地域 ・・・ 地産地消、被災地産品
- 動物福祉、エシカルファッション
参照:消費者庁「〜あなたの消費が世界の未来を変える〜」
この他にも、伝統工芸を応援する消費もエシカル消費になります。
日本国内に拡がるエシカル消費
2017年に消費者庁が行った意識調査では、「エシカルな製品を購入したい」と考える消費者は、全体の6割にものぼっているというデータが出ています。その翌年、2018年に徳島県内の消費者を対象に行った「エシカル消費に関する消費者意識調査」でも、約6割の消費者がエシカル消費を意識していることがわかっています。
私自身日本国内にエシカル消費の拡がりを実感する場面はとても増えました。例えば、オーガニック食材を用いたレストランの増加、持ち帰り用の袋を廃止するショップの登場、マイボトルを習慣にしている人や、バナナの繊維を利用した「バナナペーパー」というフェアトレード紙を使った名刺を持ち歩く人を見かけることが増えたなどです。
次回は、実際にエシカル消費の具体例や企業の対応についてお伝えします。
執筆者プロフィール
田中 新吾(たなか しんご)氏
一般社団法人ECEF
代表理事
中央大学理工学部卒業後、マーケティング会社でキャリアを積み、現在はコミュニケーションデザインという領域で活動しているコミュニケーション・ディレクター。ECEFでは埼玉県を拠点にして企業や自治体のエシカルな事業のサポートや企画の立案実装を行なっている。エシカルコンシェルジュ。NPO法人地球のしごと大學の副理事長も務める。
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